クリニック向けの集患におけるSNS活用の可能性

現在、多くのクリニックが集患ツールとして、検索エンジンやホームページ、Googleマップなどを活用していますが、SNS（特にInstagramやTikTok）の有効性はこれらと比べるとまだ限定的な傾向にあります。

特に、すぐに集患効果を得たいクリニックにとって、SNSは必ずしも最優先の手段とは言えないかもしれません。自由診療を行う美容クリニックなどであればSNSの影響力は大きいですが、保険診療を中心にしているクリニックの場合、その効果は少し異なるかもしれません。

しかしながら、SNSを検索ツールとして利用する世代は年々増加しています。若年層だけでなく、30代、40代、さらには50代の利用率も上昇しており、今後さらにSNSでクリニックを検索する患者が増えることが予想されます。

実際に、Instagramを通じてクリニックを選ぶ患者がいるほか、再診患者は医師が発信するSNSをチェックすることもあります。先生の治療方針やクリニックの雰囲気を能動的に発信できるSNSは、ホームページが受動的に情報を提供するのとは異なり、患者とのつながりを深める手段として有効です。

これからの医院経営において、SNSの重要性はさらに増していくでしょう。今からSNSを新たな集患ツールとして準備することは、クリニックにとって非常に大切な戦略です。

また、SNSは集患だけでなく、求人活動にも活用されており、スタッフの募集にSNSを活用している医療機関もあります。

最初は抵抗のあったスタッフも少しづつ、SNSの投稿を促していくと、意外に積極的に投稿をしてくれるケースもあったりします。